
作家・群こうこさんは、わたしよりもいくつか年上の方です。
わりと年齢が近く、読みやすくて大好きです。
この小説は、主人公がソノミさんという作家さんのお話です。
ストーリーの中で、際立って、大きな事件らしい事件はないです。
日常生活の中で、作家は、どう考えて書いているのか、ということが垣間見えます。
わたしも文章は書いていますし、本の感想も書いていますし、小説も書いています。
書く、ということの裏話は、とっても楽しく読んでいます。
後半になって、ソノミさんと編集さん・出版社さんとのおつき合い・やりとりの部分が出てきます。
編集さんが変わると、基本的なスタンスも変わってました。
そんなにガラリと変わるものなのかなあ、と思いながら読みました。
現代の出版社がたいへんなところも、ちょっと見えました。
出版業界は、厳しいものなのですね。
紙書籍の商業出版に、どこまでこだわっていけるかわかりません。
わたしは、紙書籍をひたすら愛し続けていきます。