
恩田陸さんの小説です。
ピアノのコンクールを題材とした物語です。
実際に、恩田陸さんはコンクールを取材してらっしゃいます。
演劇を小説で表現し、次は音楽を小説で表現しています。
言葉の表現の無限さを知りました。
ピアノのコンクールに挑む、いろいろな立場の人物を描いています。
2019年に映画化されましたが、わたしは観ていません。
恩田陸さんの文章の表現がいいと思ってます。
画像で見ても違うかなと思ってしまいます。
キャスティングにしても、楽器店に勤める最年長の彼が
30代前半ではないだろうなあと思ったり。
小説のいいところは、細かい部分を想像で補うことができるところです。
ピアノの音色の表現については、理解しきれていないところがあります。
それはそれで自分の中の世界なので、いいのです。
小説の最後に、コンクールの最終戦の結果が出ています。その後、登場人物の彼らが一体どう生きていくのか、
すごく楽しみ、と思いながら読み終えました。